7月25日(土)~7月26日(日)に中国・上海で開催された 第4回アジア太平洋オセロ選手権大会(Asia Pacific Othello Championship, 略称APOC) に参加してきました。
結果は、8勝3敗で無差別5位タイ&アジア女子チャンピオン!
昨年の第3回APOCに続き、女子部門2連覇を達成することができました。
※11回戦終了時点では8勝者が複数おり、Mixed Brightwell System(MBS)によるタイブレークでは8番手でした。一方、大会規定では決勝・3位決定戦に進出しなかった同ポイントの選手は同順位となるため、最終順位は5位タイとなっています。実際、いただいた賞状にも「5位」と記載されていました。


今回は、中国から49名、その他のアジア諸国から30名、計79名が一堂に会して戦いを行いました。中国だけでなく、香港やシンガポールなどからもトップレベルのプレイヤーが多数参加しており、非常にレベルの高い大会でした。無差別部門で優勝できなかったことは非常に悔しいですが、現状の自分の実力、そして世界レーティングの立ち位置を踏まえると、今回の結果は、実力相応なのかなとも思っています。
なお、今回は、参戦記を別記事として書く予定はありません。なぜなら、私の性質上、本日書ききれる分にまとめ切らないと、際限なく後回しにするからです笑。
ということで、この記事の中で少しだけ大会の思い出や所感を書き残します。
参加賞
今大会では、すべての選手に参加賞として、APOC2026のデザインが施された扇子が配られました。表(おもて)面には、ドットで描かれた「APOC2026」の文字と4×4の盤。裏面には上海タワーを中央に添えた上海の街並みが描かれています。
この扇子のデザイン、すごく気に入っています。
現地では、同じように表裏にデザインが施されたTシャツも販売されていました。私は、「絶対買う!」
と意気込んでいたのですが……
見事に買うタイミングを逃しました。これは今でも結構ショックです。ちなみに、ソンヤン(Song Yan)選手はそのTシャツを着てオセロを打っていました。
・・・お揃いTシャツ欲しかった!!!


中国オセロ連盟の無差別五段を取得


2025年に参加した第3回APOCでは、無差別3位という成績を残しました。この成績が中国オセロ連盟の五段の申請基準を満たしていたため、今回、その成績をもとに段位申請を行いました。その場で氏名や段位などを記入していただき、免状ケース付きの立派な免状をいただきました。こちら、ものすごく気に入っています。中国で、中国の方に書いていただいた自分の漢字の氏名。そして、その横に書かれた「五段」という文字。日本の免状では味わえない趣を感じます。
実は私は現在、日本オセロ連盟でも五段です。ただし、日本で五段になったのは、2019年の全日本選手権女子の部で優勝したときです。当時は女性のみが参加する部門での優勝でした。一方、男女混合の無差別大会では、実は私はこれまで日本で「五段相当」の成績を残したことはありません。最高は無差別四段相当の成績です。
自分の中では少しだけ、「女子部門で取得した五段」と「無差別で取得した段位」を別々に考えているところがあります。感覚的には、現状の私は、女流五段、無差別四段。そんな認識です。
つまり何が言いたいのかというと……日本より先に、中国の無差別大会で五段相当の成績を上げ、五段になりました笑。
なんだか不思議です。いつか日本の無差別全国大会でも、五段、いやそれ以上の段位に相当する成績を残したいものです。
中国女子オセラーの層が、かなり厚くなっている
今回感じたことは、中国女子オセラーの層がかなり厚くなっている、ということです。本大会で、女性の参加者は23名。そのうち、中国女子オセラーの数はなんと20人でした。しかも、若い選手が本当に多い。
実は大会最終日の夜、中国人オセラー、香港人オセラー、そして日本人選手団で食事に行きました。テーブルは大きく二つに分かれていたのですが、日本人選手団のテーブルに、高校生、大学生くらいの中国女子オセラーの一団が積極的にやってきて、「一緒に食事したい!」「オセロをしたい!」と声をかけてくれたのです。そして、彼女たちは食事もそこそこに、日本人選手団へ次々と対局を挑んでいるではありませんか!
APOC最終日の、大会を終えた後の夜ですよ?
二日間オセロ漬けだったはずなのに、それでも楽しそうに盤を囲んでいる彼女たちの姿を見て、私はすごく嬉しくなりました。
私も何人かの選手から対局を申し込まれました。その際にオセロクエストのアカウントを見せてもらったのですが、見せてくださった方々の5分持ちのレーティングは1900~2100ほど。強い!!!これからさらに経験を積んでいけば、もっともっと強くなっていくのではないかと思いました。
これは脅威であると同時に、とても楽しみなことだと思います。国や性別に関係なく、強い選手がどんどん増えていく。そして、その存在に互いが感化され、選手全体の棋力がさらに底上げされていく。そんな未来が少し見えた気がしました。
嬉しかったこと
①中国の女子オセラーからツーショット写真をお願いされた!
大会の終わりごろ、とある中国の女子オセラーの方から、
「一緒に写真を撮ってもらってもいいですか?」
と、ツーショット写真をお願いされました。これはとても嬉しかったです。中国のオセラーの方々に、少しずつ名前を知っていただけるようになったと感じることができたからです。
②ソンヤン選手とツーショット写真を撮影できた!
ソンヤン選手は今回、長髪でした。私が過去にお会いした際や、大会中継などで見てきたソンヤン選手は短髪だったので、今大会で最初にお会いしたときは、かなり驚きました。大会終了後、「写真を一緒に撮ってもいいですか?」と尋ねると、快く応じてくださいました。すごく嬉しかったです。
実はソンヤン選手には、もう一つ印象に残っている思い出があります。2025年の世界大会でトルコに行ったとき、会場の前の道を歩いていると、向こうからソンヤン選手が歩いてきました。すると私を見つけて、笑顔で手を振ってくださったんです。それ以来、さらに大ファンになりました。第3回APOCで一度試合をし、顔をあわせたくらいの関係だったのに、私のことを覚えていてくださったことが、とても嬉しかったのです。もともとファンではありましたが、それ以来、さらに大ファンになりました。
終わりに
私は昨年の記事で「オセロに性差は存在しないことを示したい」という趣旨を書きました。この夢、いや、使命のような思いは、今も持ち続けています。
この「使命」は、ひょっとすると、私が勝手に自分自身に課しているだけなのかもしれません。
ほかの人からすれば、「そんなことは、もうとっくに示されてる」「そもそも、なぜ性差が存在すると思われていると考えるの?」と思われるかもしれません。
それでも私は、まだ一部のプレイヤーに、無意識の思い込みが残っているように感じています。それは、女性プレイヤー自身が「自分は女性だからここまでかもしれない」と、自分に対して無意識に設けてしまう限界も含みます。
実は、こうした思い込みに一番苦しみ、苛まれてきたのは、ほかでもない私自身なのかもしれません。だからこそ、私はその思い込みを、自分自身の結果でいつか覆したいと思っています。
そのためには、私自身がもっと強くならなければいけません。
次の国際大会は、2026年世界大会です。悔いのない結果を残せるように、精一杯準備していきます。

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