2023/12/17(日)に、大阪盤聖戦2023に参加してきました。
大阪盤聖戦とは、毎年12月に、大阪支部定例会(+堺ジュニアオセロ大会)に代わって、同じ会場で開催される、関西地区では最大規模の大会です。大阪盤聖戦と、大阪支部定例会は、形式が以下のようにガラッと異なります。ですから、大阪支部定例会だけ参加したことがある方が大阪盤聖戦に参加されると、驚かれるかもしれません。
大阪支部定例会:
・引き分けありルール
・全国レーティング対象外
・ハンデ戦あり
・全部で5試合
・主な参加者層
大会初参加の方から段位者まで。~20人くらい。ライトに参加できる大会。
大阪盤聖戦:
・引き分けなしルール
・全国レーティング対象
・全部で6試合
・主な参加者層
大会初参加の方から高段者まで。~40人くらい。ハイレベルな大会。
最後に盤聖戦に参加したのが、2018年だったので、実に5年ぶりの出場になりました。
やっぱり生オセロは、ネットオセロとは違う、緊張感がありますね。
大会結果は5勝1敗で全体の5位でした。女子トップ賞とのことで、景品を選ぶことができ、迷わずオセログミを選択しました。やっぱりオセロ好きのオセラーなので、オセロに関係するものを選びたいじゃないですか(笑) 久々に、生オセロのオープン無差別大会で納得のいく結果が出せました。
2023年になってオセロ大会に本格的に復帰して、年末を迎えて、ようやく生オセロへの苦手意識を克服できたような気がしています。オセロ大会に出始めたのが2016年だったので、トータルで7年もかかりました。これまでの大会は、うまく勝てたときは、序盤で差をつけて逃げ切った試合が多かったのに対し、今回の大会は、終盤まであきらめずにもぎ取った試合が多かったです。メンタルに大きな成長を感じました。
これまで抱えていた生オセロへの苦手意識
もともと私は、序盤研究が大好きで、終盤の練習を全くしていませんでした。ですから、生オセロで勝てるときは、序盤研究がうまく刺さって、序盤のうちに評価値で大きく差をつけ、終盤で損をしながら、逃げ切る場合が大半でした。
序盤研究に強みがあると、ネットオセロでは実力以上にレートが高くなりやすいです。また、序盤が苦手な方には強く出られるメリットがあります。それで慢心していたところもあったのでしょう。終盤練習から目を背け続けたまま、オセロを始めて5年が経過していました。(2015年 ~ 2020年)
ネットオセロとは違い、生オセロでは、終盤力が格段に物を言います。また、一局の重みが大きいため、メンタルも大事になってきます。相手が序盤研究をしっかりしているタイプの方だと、序盤のうちに差をつけることができず、苦手な終盤力で終局まで戦わなくてはなりません。
私は「自分は終盤が弱い」というのを自覚していたので、中盤に差し掛かったあたりで差をつけることができていないと、余計にメンタルに大打撃を食らっていたのです。そして、読むことを放棄して自暴自棄な打ち方をしてしまったり、くじけてしまい、目の前の盤面どころではなくなってしまうことが多かったのでした。
生オセロから心が離れかけていた
そうした中で、私の心をずたずたにする出来事が起こります。それは、2020年の1月に行われた、第16回京都順位戦でした。確か、当時の連盟レートの上位8名がA級、次の8名がB級、というようにグループ分けされ、リーグ戦で戦うという大会でした。当時、私は全日本選手権女子の部で優勝した直後で、連盟レートが1350近くあり、A級で参加することになったのです。
この日のA級のメンバーが、本当にすごかった。全国でも上位に食い込むような超有名オセラーばかりだったのです。気になる方は検索してみてください(笑)総当たり戦だったので、誰に勝とうが負けようが、必ず対局することが決まっている方々。その方々の前にいるだけで、私はすくみあがってしまっていました。リーグ戦の結果はもちろん散々でした。でも結果以前に、私は試合の前から負けていました。
なぜなら、試合前の時点で「こんな有名で強い方々になんて勝てっこない。私の終盤力で勝てるわけがない。」「私なんかが相手で申し訳ない。」ということばかり考えて、気持ちの面で震えあがっていたからです。
それなのに、実際に試合に負けたら負けたで悔しかった。惨めでたまらない気持ちになった。「私は女子の部の現チャンピオン」そんなちっぽけなプライドからだったのでしょうか。自分の弱さを素直に直視することすらできなくなっていました。もうこんな悔しい思いをしたくない、という思いになり、生オセロから足が遠ざかって行ったのです。
長いコロナ禍が明けて、再度出た大会でも思うように打てなかった。
ちょうどその後、コロナ禍により、オセロ大会も開催が困難になり、気がつくと二年が経過して2022年になっていました。二年ぶりだし、久々に大会にでてみようと思い京都オープンに参加してみました。でも、その大会も思うようなオセロが打てませんでした。終盤でうまく打ちまわされ、まったく渡り合うことができなかった。この時、ようやく本当の意味で認めることができるようになったのです。「私はオセロが弱い」ということを。
2023年 オセロにしっかり向き合った
2023年、私にとって転機が訪れます。それは、社会人から学生に戻るという出来事です。学生に戻ると、心理的なストレスから解放され、オセロにしっかり向き合うことができるようになりました。
オセロが強い友人に、終盤が強くなる秘訣を聞いてみると、「オセロクエストの詰チャレをすること」と返されました。今まで一切手を付けたことがなかった詰めチャレに、初めて手を付けました。はじめは「30秒のうちに読むなんて無理ゲー」と思っていましたが、何度も解き続けると、脳が順応していくんですね。簡単な問題ならば、私でも読めるようになってきました。
詰チャレ2200で長いこととどまっていたのですが、運よく正解が続いて、一度だけですが2300に到達することができました。この頃ようやく「黒って楽しいな」と思えるようになってきました。
そんなこんなで迎えた打ち納めの大阪盤聖戦でした。
オセロを終始楽しめた一日でした。
今日の私は、相手が誰だろうと物怖じしませんでした。これは大きな成長だと思います。
2024年も、こんな感じで、オセロを楽しむ一年にできたらなと思います。
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