入社後わずか7か月で退職するまでの流れ 第1話

転職

私は、新卒入社後わずか7か月にして大企業を退職し、中小企業に転職した経験があります。
退職理由は、社風や、仕事内容が自分には合っていなかったことと、会社の上司からのパワハラでした。だからこそ、新卒入社後に理想と現実の間のギャップで苦しんだり、パワハラに合って辛い思いをしている人の気持ちに少しは寄り添えるかと思います。
本記事では、私が新卒入社後、わずか7か月で退職に至るまでの流れをできる限り詳しく記していきたいと思います。

どんな会社に入社したのか?

私が新卒で入社した会社は、多くのグループ会社を持ち、連結従業員数は数万人に上る某素材メーカーでした。(業務内容など、詳細ぼかします。)
その会社に入社した一番の理由は、大学院の修士課程在学時に、材料研究を行っており、その際に培った知見を活かしながら、モノづくりに携わりたかったからです。そう思うくらいには、自分の研究テーマに愛着を持っていて、朝から晩まで研究して、学会発表はもちろん、国際論文も執筆していました。(研究好きな方ならごくありふれた話かもしれません。)
事業内容に加え、30代後半で年収が1000万円に到達するといった点や、選考に係ってくださったリクルーターの方々の人柄も魅力的で、前向きな気持ちで入社を決めました。
「最近の若い人は、昔の世代と比べて出世欲がない人が増えた」と言われる現代ですが、私はバリバリ働いて、出世して、キャリアウーマンとしての道を歩いていきたい、漠然とですが思っていました。

machiyo
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この会社でバリバリ仕事して、活躍して、出世してやるぞ!

入社してからの流れ

入社すると、まず新入社員研修が二か月ほどあり、その後、正式に配属地区と部署が発表されました。私は材料を溶かして成分調整を行い、製品の大元となる原料を作り出す部署の技術スタッフとして配属されました。工場地帯のど真ん中にある、大きめのプレハブ小屋のようなところが総合職のオフィスで、中に入ると、典型的な古き日本企業の座席(図1参照)が広がっており、そこには気難しそうなおじさんたちが座っていて、内心びくびくしたのをはっきり覚えています。

図1. 配属された部署のオフィスの配置。工場のど真ん中に建てられた、プレハブ小屋のような建物の中にありました。


そのオフィス内で女性は入社5年の先輩社員と、私含めてたったの2人でした。プレハブ小屋に併設されたトイレには男性用トイレしかなく、私たち二人は少し離れた別の建物の女子トイレを使わせてもらっていました。女子トイレが増設中だから、あと数か月は待っていてくれとのことだったので、私は一安心しましたが、よくよく考えると、入社五年の先輩はその間ずっと近くでトイレに行けなかったのかと、ぞっとしました。女性進出が著しく遅れている、そんな職場だったのです。

配属されたとはいえ、まだまだ右も左もわからない新入社員の私。初日に部署の方々の前でご挨拶をした後、「室長」という、部長の次に偉い上司と面談があり、いきなりこう告げられました。

「来週から早速三か月間、三交代研修 (※)に行ってもらうから。それまでに車を用意しててね。」

車の免許は大学院修士二年の10月に取ったばかりの私。ひやひやしながら急いで休日に車を買いに行きました。

三交代とは、一日を8時間ごとの3シフトで交代する勤務形態を指します。(例えば、A :7:00-15:00, B :15:00-23:00, C: 23:00-7:00というように、あらかじめシフトが決められている。)
私が入社したメーカーの場合は、工場が24時間稼働しており、そこで働く方々はあらかじめ決められた時間帯に出勤して、退勤時間になったら、次の時間帯の人に引き継ぎを行っていました。
私は二週間ごとに、A, B, Cをローテーションで出勤することになりました。また、二週間ごとに、研修先の工場が変わることになっていました。研修は3か月間ありましたので、つまり、全部で6つの工場を回ることになります。

※ なぜ技術スタッフなのに、三交代の研修があるの??
私の着任した技術スタッフの仕事は、大まかに以下の①~④でした。
①プロセス改善
②操業改善の提案
③技術方案の作成
④資金調達
そういった仕事を行うためには、前提として、工場(現場)の工程や、オペレーターの方々の仕事内容を熟知していなければなりません。そのため、まず新入社員は数か月工場に配属され、現場で働くオペレーターのもとで現場についてとことん学びます。

続きは第二話の記事をご覧ください!

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