オセロの勝ち方 中級者編 「偶数理論」

中級者

オセロで勝つには、「偶数理論」という考え方が大事になる。本記事では、偶数理論について、説明していく。

この記事の結論

①偶数理論とは:
偶数空きに相手から着手させることで、空きマスの手どまりを自分が打つという、考え方。白持ちのプレイヤーが用いることができる戦術。
(厳密な定義は、オセロの専門書を参照してほしい)
②偶数理論を意識した打ち方:
残り空きマスが複数ある場合、奇数空きに自分から着手し、手どまりを打てるようにする。

偶数理論とは

偶数理論は、白持ちのプレイヤーが使うことができる戦術である。初心者向けに簡単に言うと、奇数空きに自分から着手することで、自分がすべての空きマスの手どまりを打つ戦術のことである。
(「手どまりを打つ」とは、空きマスの最後の一手を打つ、ということ)

例えば、以下のような3つ空きと2つ空きの個所が存在する盤面を想像してほしい。ここで、白が偶数理論を使う場合、3つ空きに先に着手をする(h8)。すると、どちらも2つ空きの空きマスになり、黒はどう打っても偶数空きに着手することになる。黒が着手をすると(h7)、残りは1つ空きと2つ空き。一つ空きに白が着手を行う(8)。すると、黒は再び偶数空き(2つ空き)に着手することになる。そして、白はもう一度手どまりを打つことができる。

今回の例だと、偶数理論を使うことで、黒にb1を強制させ、上辺をがっぽり白のものにすることができた。石差はなんと16石。大差勝ちといってもよいくらいであろう。もし偶数理論を知らず、a1から着手していたら、どうなっていただろう。

白は偶数理論を知らなかったために、左上の手どまりを黒に打たれてしまった。そのため、本来ならがっぽりとれていたはずの上辺を、ほとんど黒のものにされてしまった。

この偶数理論は、後手番である白持ちのプレイヤーが使える特権であり、その破壊力は絶大である。正直、初心者から級位者のうちは、基本的は打ち方をマスターし、終盤に偶数理論を意識して打つだけで、ほとんど勝てると言い切ってもいいくらい、偶数理論は強い。
白は、黒がうまい打ち方をしてこない限り、この偶数理論を無条件で使うことができるため、オセラーでは黒を好むプレイヤーよりも白を好むプレイヤーのほうが多いと感じている。
かくいう私も、白か黒か、色を選べるとしたら迷わず白を選ぶ。黒は、白の使える偶数理論を弱めたり(中辺を抜く、白が稼ぎにくい3つ空きの作成、etc…)、偶数理論を無効化する(逆偶数理論、連打etc…)などの工夫が必要になるからだ。これらの戦術は、初心者のうちは難しいため、中級者や上級者編で取り上げていこうと思う。

まとめ

白持ちの場合、終盤に差し掛かったら、残りの空きマスを確認しよう。確認したら、奇数空きに自分から着手しよう!そうすることで、偶数理論を利用し、すべての空きマスで手どまりを打つことができるようになる。

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